ルポ性暴力

作家名: 諸岡宏樹
出版社: 鉄人社
1500ポイント
ルポ性暴力
関連タグ

あらすじ/作品情報

テレビや新聞、ネットなどで報道される性暴力事件。ナンパした女性への集団レイプ、親の立場を利用した近親相姦、一方的な思いを募らせた挙句のストーカー殺人など、例を挙げると枚挙にいとまがない。ここ最近、性暴力を伴う犯罪は増加傾向にある。警視庁の発表によると、令和二年度に都内で発生した性犯罪は強制性交等が約230件、強制わいせつは約550件にのぼるが、あくまで氷山の一角。その他の性犯罪や事件化していないものも含まれば数千件は下らないだろう。本書は、事件の公判記録や関係者への取材を通じて、報道からは伺い知れない性暴力の実態に迫ったルポルタージュである。事実は小説よりも奇なり、加害者と被害者の置かれた特殊な状況は、通常の感覚ではとても理解できないものだ。また本書では、事件の「その後」も可能な限り追いかけた。被害者が当時のトラウマを抱え、報道による二次被害などにも苦しめられているのに対し、加害者は……。性暴力の被害者と加害者が抱える深い闇。性犯罪者がたどる悲惨な末路と、この国の犯罪現場の実情をご覧いただきたい。■目次・まえがき・ルポ1 深夜1時のデートに応じた女性をホテルに連れ込むと強姦になるのか・ルポ2 一流国立大学で勃発した強制性交事件の顛末・ルポ3 男たちに「パンコ」扱いされ、集団レイプの被害に遭った女子高生の悲劇・ルポ4 強制わいせつ致傷男は8年後にデリヘルオーナーを殴り殺した・ルポ5 ストーカー殺人犯を被害者の仏前に座らせることができるか・ルポ6 小6の姪を妊娠させた鬼畜のような28歳叔父・ルポ7 ニセ医者を演じた連続結婚詐欺師はこうして仏門に入った・ルポ8 午後の女子高生魔がたどった悲惨な末路・ルポ9 ママ友を支配して劇団追っかけ費用を稼いだ女霊媒師・ルポ10 強姦冤罪事件を生んだ複雑すぎる家庭環境・あとがき*文中の登場人物は、一部の例外を除き、全て仮名です*登場人物のカッコ内の年齢は、事件発生当時のものです*文中の罪名は事件当時のものです■著者 諸岡宏樹(もろおかひろき)ほとんどの週刊誌で執筆経験があるノンフィクションライター。別名義でマンガ原作多数。近著に『実録 怖い女の犯罪事件簿』(小社刊)など。1969年生まれ。三重県出身。

ページTOPへ戻る